川あかり読了
ここ2日間で2冊の本を読み終えました。
1冊目は、葉室麟著「川あかり」
内容は藩内の派閥争いの末、1人の男(主人公)が江戸から国許に帰国する家老の暗殺を命じられた。
しかしその男は藩内では「一番の臆病者」と蔑まされている男。
隣国の川の向こうから、家老を待つ伏せしようとするも川は雨で増水、数日間を対岸の貧乏宿で過ごすことになった。
相部屋となった連中は一癖二癖あるような連中…そんな中様々な厄介ごとが主人公に降りかかる。
果たして主人公は無事に家老を討つ事ができるのか?
というものです。
当たりでした。
普段、江戸時代物は中々読まないのですが休日だったこともあり時間を気にせずページが進みました。
この主人公、性格は実直で「男」たる者こうあるべし!って感じなのですが、トラブルに直面すると腰が引けてしまいます。
ですが、その実直で誠実な性格なため周りの人間は彼に段々と惹かれていきます。
そして彼のためなら!と力を貸す者達…「友」が現れ、雨も止み川を渡れるようになり家老が来るのですが、この辺は残りページ数が少ないためか多少あっさりとしていますが、展開が熱く飽きさせないようになっています。
ヒロインは3人いるというのも面白いところです。
武家の娘、村娘、妖艶な女。
主人公は誰を選ぶと思います?
- 作者: 葉室麟
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/02/13
- メディア: 文庫
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2冊目は「決戦 関ヶ原」
関ヶ原アンソロジー短編集です。
吉川永青が可児才蔵
上田秀人が宇喜多秀家
矢野隆が島津義弘
をそれぞれ書いています。
個人的に良かったのは伊東潤、上田秀人、吉川永青です。
まさか1番ありえない人物が家康と繋がっているのですから驚きです。
小説だからこそ体感できる面白さですね。
この設定で長編を書いて欲しいなぁ…と思いました。
リーマス飲み始めて1カ月
リーマスを飲み始めてほぼ1カ月目になりました。
秀吉戦記は織田信長の家臣団の研究の第一人者である方が書いた秀吉が表舞台に登場してから、信長の後継者として賤ヶ岳の戦いで勝利するまでを書いた本です。
浮き沈みの波が小さくなったような感じで良い感じです。
そのせいか仕事行く前に、買い物に行ったり、用事を済ませる事が何度かありました。
その程度の心の余裕は出てきました。
しかし血友病関係でどこか内出血を起こすと、一気に追い詰められる感は引き続きあります。
先週がそうでした。
多分自分の中では、内出血起こして日常生活に影響が出ると仕事休まなきゃならないからだと思うんですよね……
まあそれは1週間ほどで血液製剤を打つ事で治りました。
で、今週はまだ始まったばかりですが調子の良いのか本を2冊読み終わりました。
1冊は「戦史ドキュメント 秀吉戦記」
- 作者: 谷口克広
- 出版社/メーカー: 学習研究社
- 発売日: 2001/03
- メディア: 文庫
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あまりの面白さに買ってから2日で読み終わりました。
元々戦国時代は好きなのですが、今までゲームや映画、小説程度の知識しかなく
ちょうど1カ月前のテレビ番組「歴史鑑定」というやつで賤ヶ岳の戦いをしてまして、賤ヶ岳って調べると「規模を小さくした」関ヶ原なんじゃね?と思いまして、高柳光肇氏の「戦史ドキュメント 賤ヶ岳の戦い」を購入し読み始めたんですが、読んでいたら今度は「あれ?そういや信長家臣団の事、ほとんど知らないぞ」となりまして…信長がいて、柴田勝家、池田恒興、滝川一益、丹羽長秀、木下藤吉郎がいて木下藤吉郎が丹羽と柴田から一文字ずつもらって羽柴性になって、中国方面軍の司令官として毛利攻めを行い高松城を水攻めしてる時に本能寺の変が起きて〜くらいの時系列しか知らなかったんですね。
例えば、賤ヶ岳の戦いで柴田方として活躍した佐久間盛政…誰それ?レベルの恥ずかしい限りです。
まさか織田家中においては、柴田勝家と肩を並べる猛将だとは「秀吉戦記」を読むまで知りませんでした。
それと姉川の戦いで織田徳川連合軍相手に「11段崩し」を行なった磯野員昌が織田方になっていたとは知らなかった…
この本を読んで、やっと戦国後期の基礎中の基礎を知ったような気がします。
それからたまーに読む程度になりまして、で先日「戦闘技術の歴史5 東洋編」も発売し購入したのも今回影響したんだと思います。
2冊目は「真田軍神伝」
所謂、仮想戦記です。
軽く読める1冊です、というかこの手の小説によくあるように敵方は痛快にやられてスッキリします。
惜しむところは文庫版は1冊で終わってしまったというところです。
どうもその後新書版として、何冊か出ている模様……
- 作者: 津野田幸作
- 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
- 発売日: 2012/07
- メディア: 文庫
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