鉄砲を捨てた日本人 読了
ノエル・ペリン著「鉄砲を捨てた日本人 日本史に学ぶ軍縮」を読み終わりました。
島原の乱以降に鉄砲を減らし、鎖国によりその進化を止められた日本の鉄砲最終的には幕末に欧州からミニエー銃やゲベール銃が入るまで鉄砲や大砲の技術は1600年代から変わらず
そのケースを元に考えて、鉄砲を減らした日本に見習って世界は核軍縮ができないだろうか?と70年代に書かれた本です。
著者は英米文学教授なため、日本の知識はほとんど無いし日本との関わりは朝鮮戦争に行った時に寄った程度です。
当時の70年代のアメリカでは今よりも資料が少なかったからか、かなりおかしいところがちらほらとありますが、訳者による訳注が多いので言いたい事はわかります。
(この点は今の日本でもありえる事象なので仕方ないです)
だからこの本は学術的な物ではなく、エッセイみたいな感じに仕上がっています。
と言いつつ悪くはない本でした。
日本語版への序文の「ただ乗り」云々は英訳してトランプに読んで欲しいですな笑
- 作者: ノエルペリン,川勝平太
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1991/04
- メディア: 文庫
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近況
1か月?くらいブログ放置していたら、そろそろ書いてもいいんでね?的なメールがはてなブログから届いたので近況を
チョベリバですな…(死語笑
家族と口論して思いっきり、家の中のドアのガラス部にパーンチとしたら、パリーンと割れてめちゃくちゃ手の甲から出血してるんですが、全然気付かず
その後父から殴られましたよ、途中で兄が間に入ってくれなかったらどうなっていたことやら……
という事を昨日、血友の主治医に話してきました。
主治医は精神科でもないのに、僕の私生活に何かあると話をよく聞いてくれます。
昔は、それでよく限界が近づくと主治医に入院させてくれと頼んで入院させてもらってました。
ある種の逃げだったんでしょうね…
今、主治医は入院施設のないクリニック勤めなので入院はここ最近はしていません。
あとね、正直メンタルクリニックの医師より主治医の方が付き合い長いせいか、そっちを頼ってしまうんですよね……
で、実はもしかしたらメンタルクリニックを変えるかもしれません。
実は結構前から変えた方がいいんじゃない?という話をしていて、僕は1度昨年だったかな…変えようかなーって考えてるメンタルクリニックの医師が市の施設で無料で行っていたカウンセリングを受けたんですよ、1時間。
行く前は不安でいっぱいだったんですが、実際お会いしたら普段主治医くらいにしか話さない事や色んな事を1時間みっちり話して、その先生なりの応えも返ってきて結構満足しお腹いっぱいって感じで帰ったんですね。
で、昨日、主治医のクリニックといつものクメンタルクリニックと2つ行ったんですが
以上
川あかり読了
ここ2日間で2冊の本を読み終えました。
1冊目は、葉室麟著「川あかり」
内容は藩内の派閥争いの末、1人の男(主人公)が江戸から国許に帰国する家老の暗殺を命じられた。
しかしその男は藩内では「一番の臆病者」と蔑まされている男。
隣国の川の向こうから、家老を待つ伏せしようとするも川は雨で増水、数日間を対岸の貧乏宿で過ごすことになった。
相部屋となった連中は一癖二癖あるような連中…そんな中様々な厄介ごとが主人公に降りかかる。
果たして主人公は無事に家老を討つ事ができるのか?
というものです。
当たりでした。
普段、江戸時代物は中々読まないのですが休日だったこともあり時間を気にせずページが進みました。
この主人公、性格は実直で「男」たる者こうあるべし!って感じなのですが、トラブルに直面すると腰が引けてしまいます。
ですが、その実直で誠実な性格なため周りの人間は彼に段々と惹かれていきます。
そして彼のためなら!と力を貸す者達…「友」が現れ、雨も止み川を渡れるようになり家老が来るのですが、この辺は残りページ数が少ないためか多少あっさりとしていますが、展開が熱く飽きさせないようになっています。
ヒロインは3人いるというのも面白いところです。
武家の娘、村娘、妖艶な女。
主人公は誰を選ぶと思います?
- 作者: 葉室麟
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2014/02/13
- メディア: 文庫
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2冊目は「決戦 関ヶ原」
関ヶ原アンソロジー短編集です。
吉川永青が可児才蔵
上田秀人が宇喜多秀家
矢野隆が島津義弘
をそれぞれ書いています。
個人的に良かったのは伊東潤、上田秀人、吉川永青です。
まさか1番ありえない人物が家康と繋がっているのですから驚きです。
小説だからこそ体感できる面白さですね。
この設定で長編を書いて欲しいなぁ…と思いました。