読書と仕事と病気と、まったりとした日々

読んでる本や読んだ本の感想や病気の日々の事をのんびりと書いていきます

2016年

ちょい遅いですが、新年あけましておめでとうおめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いします。

やっと年末年始の仕事終わって、2連休です。
あー本当に疲れた!!
初日とか10時間勤務で休憩取る時間が惜しくて20分くらいしか取らなかったんだけど、その疲れが3日目あたりから出始めて、昨日限界寸前だったのか首は痛いわ耳鳴りはするわで最悪でした。
まあその後は何事もなく無事退勤しました。

それにしても1年は本当にあっという間です。
今年の目標は減薬ですかね…昨年から何度か話は出ていて拒否していたんで笑
今年こそは!て感じです。
初詣は2日に行ってきました。
病気のお守りは持ってるので、今年は仕事のお守りを買いました。
肌身離さず持ち歩きます。

読書の方は相変わらず湾岸戦争イラク戦争を調べているのと
年末に掃除していたら、6〜7年前に買った1930年代にスターリンが行なった赤軍大粛清に関する本を見つけて読み始めたら面白く
その流れで戦間期ソ連赤軍について調べていまして、何冊か本を注文しました。
大粛清では「赤いナポレオン」と言われたトハチェフスキー元帥を筆頭に
同元帥を含む元帥5人のうち3人、軍司令官級15人のうち13人、軍団長級85人のうち62人、師団長級195人中110人、旅団長級406人中220人、大佐級も4分の3が殺され、大佐以上の高級将校の65%が粛清されました。
この事件の影響は酷く、ソ連軍はその後の冬戦争や独ソ戦で緒戦の敗北という高い代償を払うことになりました。
完全にソ連軍が復活したのは1944年のバグラチオン作戦からだと言われています。

12月のまとめ

今年も残すところ、1週間ちょっとになってきました。
僕的にはこの1年間の体感速度は半年くらいですぐに終わってしまった感じです。
今年のまとめは年末か年明けにするとして、今月のまとめを

昨日は今年最後の病院へ行ってきました。
血友病の方は、寒くなってきたり温かい食べ物を食べる回数が増えてきたせいか鼻血がよく出る以外は別状なく。
来年度の手帳を貰ってきました。
早速色々書いてますよ、年末年始の出勤日とか勤務時間をね……うげー笑

メンクリの方も今回薬変わらず、ただ今年は薬減らす事を拒否しまくっていたんで「来年からにしましょう…」と言って
来年度の目標は薬減らす事になりそうです。
来年に「2017年からにしましょう…」って言っても良いのなら言いますが笑
血友病の主治医からも「いつまでも薬減らさずにいても何も変わらない、もし薬減らして異常があったら、また飲めばいいじゃない?」と言われて、ああ確かにそうだ……と思いました。
付き合い長いせいか主治医に言われると納得しちゃうんですよね。
ということで、来年の目標はそれ
年末年始にすればいいじゃないか?と言われるかもしれませんが、年末年始は仕事が忙しくそれどころじゃないのです…

頭の容量がパンクしそうです。

あれ?なんか12月のまとめになってないぞ?それどころか来年度の抱負になってる…?まあいいか

剣の刃

佐山二郎の「機甲入門」とシャルル・ド・ゴールの「剣の刃」を買いました。
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機甲入門は「大砲入門」「工兵入門」に続く入門シリーズの3作目ですが
この人の入門シリーズは全然良い意味で入門どころじゃないという…濃い内容です。
僕は「大砲入門」に「工兵入門」も持ってるけど本当に内容が濃くオススメです。
ちなみにこの人はNHK大河ドラマで砲術指導や銃術指導をしてる方で
入門シリーズ以外では、日本軍の各種砲の本も出しています。

「剣の刃」は戦後、フランス第五共和制の初代大統領になったドゴールが二次大戦前にフランス陸軍大学校で講演した軍事理論をまとめた物。
ドゴールという人物は、戦前に戦車という第一次大戦で生まれた新兵器の運用についてフランス軍人としては早くから目をつけていたんですが、フランス陸軍は戦車という物をあまり重要視してなくて
戦車は「動く砲台」として、歩兵を援護する物として認識して運用していたのです。
それでも後に戦車の集中運用「電撃戦」で名を馳せる隣国ドイツよりも戦車を保持していましたが、ばらばらに運用していたため効果が発揮でなかったと言われています。
この2冊は、3年ほど前に読んだ「機甲戦 理論と歴史」の参考文献になっていて読みたかった本です。

剣の刃 (文春学藝ライブラリー)

剣の刃 (文春学藝ライブラリー)

機甲入門―機械化部隊徹底研究 (光人社NF文庫)

機甲入門―機械化部隊徹底研究 (光人社NF文庫)

機甲戦の理論と歴史 (ストラテジー選書)

機甲戦の理論と歴史 (ストラテジー選書)


アメリカ海兵隊の太平洋上陸作戦 下巻読了

折しも太平洋戦争が勃発した日に「アメリカ海兵隊の太平洋上陸作戦」の下巻を読み終えて、これで同シリーズの全3巻を読み終わりました。

内容は上巻はガダルカナル、タラワからサイパンまでを
中巻はグアムの戦いから硫黄島
そして最終巻は硫黄島での戦いの続きから沖縄戦までです。

41年には4.5万人 43年には31万人、同年タラワでは4日間の戦闘で3110人の損害が出た海兵隊が、45年には48万人の巨大な軍事力へとなった海兵隊の運用と装備の進化について「軍事研究」という雑誌に連載された記事をまとめた物です。 
日本も、米海兵隊の水陸両用作戦に対抗するため様々な戦術戦略を考え、その答えが硫黄島と沖縄の要塞化でした。
個人的には日本軍はアメリカ側の圧倒的な物量で玉砕なイメージがありましたが、アメリカ側視点のこれらの本を読むと、実際は苦戦したことが驚かされました。

今現在、陸上自衛隊は水陸機動団を編成するため各種ノウハウを研究しているとのことです。
つい3か月前に中国は抗日戦勝利70周年パレードを行いました。
そこでは05式水陸両用戦車が従来、緑の迷彩色だったのが、初めて洋上迷彩である青の迷彩色で登場しました。
それは明らかに周辺国……特に島国である日本、台湾などを牽制する意図があると思われます。

当然やってると思われますが、この時のアメリカ海兵隊との戦いを研究し将来それを活かした水陸機動団は有事に対応し、中国軍への抑止力となる事を願うのみです。


11月読んだ本とレッドアーミー

11月は5冊しか本を読みませんでした。
そのうち2冊はラノベ
1冊は漫画
残り2冊は小説とPHPのビジネスと戦争を絡めた本。

漫画は久しぶりに「大砲とスタンプ」を読んだのですが、この作者がオススメする「レッドアーミー侵攻作戦」を先日買いました。
内容はジョン・ハケット将軍の第三次世界大戦シリーズのスピンオフ作品的な内容で、登場人物は全てソ連軍の軍人たちでソ連軍好きにはたまらない1冊かと思います。

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レッド・アーミー侵攻作戦 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)

レッド・アーミー侵攻作戦 (二見文庫―ザ・ミステリ・コレクション)



兵器と戦術の世界史、日本史

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金子常規氏が陸自の幹部学校教官時に書いた「兵器と戦術の世界史」「兵器と戦術の日本史」を少しずつ読んでいます。
世界史の方は文庫版が出た頃に購入したのですが、失くしてしまい最近買い直しました苦笑
著者は旧陸軍士官学校砲兵科を49期として卒業し戦後は陸上自衛隊幹部学校戦術教官、特科群長、富士学校特科副部長を務めるなど砲兵畑をひたすら歩んだ方です。
そのため、この2冊……特に世界史の方は砲兵万歳!みたいな書かれ方をしており、どちらかというと砲兵の世界史とも言うべき内容になってます。
最初1冊目を買った時は何を思ったのか第一次大戦と第二次大戦の欧州と北アフリカ、それとインドシナ紛争と中東戦争部分しか読まなかった記憶があるのですが、改めて読むとかなり面白いです。

特に箱館戦争西南戦争はほとんど知らないので、読んでいて「へー」って感じです笑
箱館戦争二股口の戦いでは土方歳三率いる幕軍は3万5千発もの弾丸を、官軍…長州兵はその倍を撃っていたとのことです。
官軍はわかるんですが、幕軍に何故そんな大量の弾が残っていたんですかね?
数々の戦いで敗けての、最終地が箱館だったのに……備蓄していたんでしょうかね?

さらに驚いたのは、西南戦争
この時の官軍の消費弾薬は大砲7.3万発
小銃3千500万発……箱館とは桁がさらに違いますな!
しかもこの小銃弾消費量は後の日露戦争での日本軍が使用した弾薬の約3分の1に達しているそうです。

日露戦争で、火砲(野砲など)の準備弾薬の少なさが問題になりましたが
あれはなんでも普仏戦争露土戦争を参考にし日清戦争での経験を元にした数だそうで、で実際は日本軍砲兵の1日の消費量は平均170発、2日間で3万発を超え、これは開戦時の見積もりで出した半年分の量に相当したそうです……

兵器と戦術の世界史 (中公文庫)

兵器と戦術の世界史 (中公文庫)

兵器と戦術の日本史 (中公文庫)

兵器と戦術の日本史 (中公文庫)


風邪と読書と

ここ2週間ほど風邪をひいています。
そのせいか、仕事と読書以外する気が起きません。
まあ仕事は1度病欠し、1度は早引きさせてもらいましたが……

で、何の本を読んでいるかと言うと
ラリー・ボンドって人の小説です。
元々は米海軍にいた方で、ウォーゲームの結果をもとにトム・クランシーが書いた「レッドストーム作戦発動」で軍事アドバイザー兼共著者を務めたという経歴の持ち主です。
その方の「中国軍を阻止せよ」上下巻を読みました。
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2016年、スプラトリー諸島に侵攻するため中国は「トライデント」作戦を発起
これはスプラトリー諸島空母遼寧を旗艦とした空母打撃群と地上軍を送り込む作戦だったが、事前にベトナムによって察知されベトナム軍は機雷により空母を攻撃、侵攻は延期。
それの報復として中国軍ベトナムのタンカーを攻撃、撃沈する。
ベトナムは以前より連絡し合っていた、中国と領有権で争っている日本、韓国、インドなどの国と「沿岸同盟」を結び、中国のタンカーを潜水艦で攻撃し戦争になる……実はこの沿岸同盟の中心人物は日本のとある人物だった。

みたいなお話です。
今のスプラトリー諸島を巡る紛争とリンクしていて中々リアルで迫力のある本でした。
この手の本によくあるようなロマンス要素も一切なく面白かったです。
最初はベトナムと中国の戦いから始まるのですが、段々と外交部分は日本が中心になり飽きさせない流れで、戦闘も元潜水艦乗りの著者らしく、潜水艦の艦長同士の腹の探り合いに臨場感があり面白かったです。
最後は世界の警察官アメリカが全て良いところを持っていきますが(笑)オススメできる作品です。

はー面白かった!
この人の他の本……第2次朝鮮戦争を題材にした「侵攻作戦レッドフェニックス」とヨーロッパでの現代戦を題材にした「ヨーロッパ最終戦争1998」も買いましたので、次はどちらかを読みます。
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ただヨーロッパ最終戦争1998の方はネットで注文したので、まだ届いてませんが…

中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <上> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

中国軍を阻止せよ! <下> (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)